(福岡県 県民情報広報課)緊急事態措置の解除と福岡コロナ警報について【10/1(金)~14(木)】

 本日(9月28日)、政府対策本部が、本県について緊急事態措置を実施すべき区域から解除することを決定したことを受け、先ほど県の新型コロナ対策本部会議を開催し、今後の措置について決定したのでお知らせします。
(詳細は「緊急事態措置の解除と今後の対応について」参照)

 8月2日からのまん延防止等重点措置、8月20日からの緊急事態措置と約2ヶ月にわたり、不要不急の外出自粛や飲食店の営業時間の短縮・酒類提供自粛といった非常に厳しい要請に対し、県民及び事業者の皆さまに御理解と御協力をいただいたことに、心より感謝申し上げます。
 また、病床や診療・検査体制の確保に御協力いただくとともに、強い使命感を持って最前線で治療に当たられている医療従事者の皆さまに対し、心から敬意と感謝を申し上げます。

【感染状況】

 皆さまのご協力のおかげで緊急事態措置の解除は決定されましたが、現在の感染状況や医療の負荷について、「福岡コロナ警報」に照らすと、
(1)新規陽性者数の7日移動平均は89.5人(解除基準:特別警報100人未満、警報35人未満)
(2)病床使用率は22.2%(解除基準:特別警報50%未満、警報20%未満)
(3)重症病床使用率は11.3%(解除基準:特別警報30%未満、警報15%未満)

であり、「福岡コロナ特別警報」の解除基準を満たしていますが、次の段階である「警報」については、新規陽性者数と病床使用率が解除基準に達していません。

 国の基本的対処方針では、緊急事態措置解除後の対策の緩和については段階的に行い、必要な措置は国の分科会が示すステージ判断指標のステージ2相当以下に下がるまで続けることとされています。本県の状況を見ると、病床使用率と療養者数についてはステージ2相当以下には達していません。
 現在、本県のワクチン2回接種率は53.9%であり、今後さらに接種が進むことによる効果が期待される一方、第5波において急速に感染が再拡大したことを踏まえると、感染を十分に低い水準まで抑え込んでおかなければ、次の感染拡大の波があっという間に押し寄せることが懸念されます。
感染収束時においては、これまでの努力を無にしないためにも一歩一歩足元を見ながら慎重に歩みを進めていくことが重要であると考えています。
 このため、専門家の意見や市町村との協議を踏まえ、10月1日以降も必要な措置を継続し、感染防止対策を徹底することとしました。

 緊急事態措置の解除と同時に9月30日をもって、「福岡コロナ特別警報」を解除し、「福岡コロナ警報」に移行します。
 措置の期間については、「福岡コロナ警報」の指標の一つである新規陽性者数の7日移動平均が、10月9日頃に解除基準の「1日35人未満」を下回る見込みであること、また、その後も安定的な推移を確認する必要があることを考慮し2週間とします。
 10月1日(金曜日)から10月14日(木曜日)まで、県下全域を対象とします。

【県民への要請】

 外出自粛の要請はしませんが、外出にあたっては、三密の回避、マスク、手洗いなど基本的な感染防止対策を徹底した上で、目的地の感染状況、利用施設の感染防止対策をよく確認し、混雑していない時間と場所を選び、少人数で行動してください。発熱がある場合は、外出や移動を避けてください。

 県境をまたぐ移動は、三密の回避など基本的な感染防止対策を徹底するとともに、ワクチン接種を完了していない場合は、移動に際しPCR等の検査を行うよう努めてください。

 「飲食」においては、感染防止認証店など感染防止対策が徹底されたお店を選び、営業時間の短縮の要請に応じていない飲食店の利用は厳に控えてください。
 人数にかかわらず感染対策が十分でない場合は、感染リスクが高くなります。特に大人数での会食は、大声になり飛沫が飛びやすくなることから、県が示している「感染リスクを避ける飲食店等の利用について」を遵守し、感染対策が十分でない場合は、会食を控えてください。
 2時間をこえるような長時間の会食は大声になりやすいため、控えてください。

 カラオケボックスでは、歌う時もマスクを着用し、歌う人との距離は2m以上、座席の間隔は1m以上を確保してください。マイクなどは利用者が変わる都度消毒してください。

【飲食店への要請】

 国の基本的対処方針において、自治体の単独措置についても、営業時間などが明記されました。この対処方針に基づいて、今回の飲食店の皆さまへの要請は、県の「感染防止認証店」とそれ以外の「認証を受けていないお店」でそれぞれ要請内容が異なります。
 「感染防止認証を受けていないお店」では、営業時間を5時から20時までとし、酒類の提供は11時から、オーダーストップは19時30分までとします。
 酒類の提供はできますが、県が発行する青色の「感染防止宣言ステッカー」を掲示し、感染防止対策の自己チェック表の全ての項目を満たした上で、店舗内の利用者の見える場所に掲示してください。
 「感染防止認証店」では、営業時間を5時から21時までとし、酒類の提供は11時から、オーダーストップは20時30分までとします。
 金色の「感染防止認証マーク」を店の入り口など店外の利用者の見える場所に、認証書を店舗内の利用者の見える場所に掲示していただくようお願いします。
 認証店、それ以外の店いずれも、酒類の提供を行う場合、同一グループの同一テーブルへの入店案内は、原則4人以内とするようお願いします。
 飲食店の皆さまには、感染防止対策に取り組んでいることを客観的に示すことができる、この「感染防止認証マーク」を積極的に取得してください。

 スナックやカラオケ喫茶等の飲食を主として業としている店舗で、カラオケ設備を提供している場合は、当該設備の利用の自粛をお願いします。カラオケボックスは対象外ですが、換気の確保など感染対策を徹底してください。

 要請に応じていただく飲食店には、協力金を給付します。協力金の額は、認証店、認証を受けていないお店、いずれも売上高に応じて2万5千円~7万5千円。また、これまで受給実績のある飲食店へは、一部17万5千円(2.5万円×7日)を先渡し給付します。

【事業者への要請】

 引き続き、在宅勤務を推進し、職場に出勤する場合でも時差出勤など人との接触を低減する取組みをお願いします。休憩室、更衣室、喫煙室等の居場所の切り替わりに注意し、感染防止対策を徹底してください。従業員に対し、職場の内外を問わず感染防止対策の徹底を呼び掛けてください。

【おわりに】

 県民の皆さま、事業者の皆さまには御不便、御苦労をおかけして大変心苦しいですが、感染の再拡大を防ぎ、できるだけ早く解除できるよう引き続きご理解ご協力をお願いします。県としましては、次の感染拡大に備え、引き続き医療提供体制の維持・強化を図ってまいり、コロナ病床については、先日、目標の1,480床を達成しました。さらなる上積みを目指し、医療機関と協議を進めていきます。宿泊療養施設については、新たな施設の確保に向けてホテル側と具体的な交渉を進めています。
 これに加え、酸素投与ステーションを福岡地域以外で、北九州地域、筑後地域に設置し、200床程度の確保を目指します。

 また、ワクチン接種も更に加速させます。現在、若年層の接種促進を図るため、CM、SNS広告や特設サイト「ワクナビ福岡」で啓発を行っています。
 加えて、本日から、県が9ヶ所に設けているワクチン接種会場について、接種を受けやすくするため、予約をしなくても、空きがあれば、接種できるようにしました。
 また、接種対象を拡大して40歳未満としていた上限を撤廃し、16歳以上の方であれば、どなたでも接種可能です。接種が未だの方には、県の接種会場も利用できるので、ぜひ接種についてご検討ください。

 もうひと踏ん張りです。感染を抑え込むため、引き続き、御協力をお願いします。

 福岡県における新型コロナウイルス感染症の患者の発生状況や県における取組については、「新型コロナウイルス感染症ポータルページ」をご覧ください。