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JR久留米駅(からくり時計)
- 所在地
- 久留米市城南町2-21
- お問合せ先
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- エリア
- JR・西鉄久留米エリア(中央エリア)
- ジャンル
- その他
- 交通アクセス
- JR久留米駅前
日本の近代技術の発展に大きく貢献した、郷土の偉人「からくり儀右衛門(ぎえもん)」こと「田中久重」の生誕200年及び久留米市制施行110周年、九州鉄道開通久留米駅設置110周年を記念して、JR久留米駅前広場に、平成11年11月13日に設置しました。
1.からくり時計は、からくり儀右衛門 が製作した「太鼓時計」をモチーフに、定時になると、時計盤が回転し、儀右衛門人形が現れ、自分が成作考案した作品の一部を身振り手振りで説明する仕掛けです。
2.外観 高さ5.94メートル、文字盤直径2.60メートル(太鼓部分の最大直径2.80メートル)、儀右衛門人形座高0.90メートル
3.演出時間 午前8時から午後7時までの毎正時に約5分間。
4.紹介作品 無尽灯、万年回転独楽、弓ひき童子、童子盃台、万年時計、蒸気車
5.BGM 実演には、久留米市出身やゆかりの方々の音楽(BGM)が流れます。
6.ナレーター テレビやラジオで司会、パーソナリティーで、ご活躍の栗田善成さんです。
※風速10mを超える場合は実演が中止されます。
【実演時間】
(1)上を向いて歩こう 作曲:中村八大 8:00、12:00、16:00
(2)赤いスイートピー 歌手:松田聖子 9:00、13:00、17:00
(3)涙のリクエスト 歌手:チェッカーズ 10:00、14:00、18:00
(4)合唱組曲「筑後川」第5章「河口」
作詞:丸山豊 作曲:團伊玖磨 11:00、15:00、19:00
【実演の内容】
1.定時になると時の数だけ太鼓の音が鳴り、2羽の諌鼓鳥(かんこどり)が回転軸により前へ移動して、文字盤をライトで照らします。
2.音楽が流れ、文字盤がダイナミックなどんでん返しによって回転し、儀右衛門人形が登場し挨拶を行います。
3.からくり儀右衛門が、製作考案した、作品の数々(灯が点る無尽灯、回転する万年回転独楽、弓を射ろうとする弓ひき童子、盃を運ぶ童子盃台、時計を配した万年時計、動く蒸気機関車雛形)を身振り手振りで、また、盃を手にしながら久留米弁で楽しく紹介します。
4.説明が終わったら、別れの挨拶をして、別れを惜しみながら文字盤が回転し収納され、照明や音楽も終了します。
◎郷土の偉人
田中久重=「からくり儀右衛門」(1799-1881)
田中久重翁、通称儀右衛門、後近江大掾久重。
寛政11年市内通町十丁目の鼈甲細工屋の家に生まれる。幼い頃から才能を発揮、文化10年15歳にして、絵絣の組み方を考案、21歳のとき、五穀神社の祭礼で水カラクリなどの新しい仕掛けを披露、大阪・江戸等にても興業し大変な評判を博す。いつしか人々は「からくり儀右衛門」と呼んだ。
後、大阪・京都に移り天文学や蘭学を学び、翁53歳にして和時計の最高傑作「万年時計」(万年自鳴鐘)を製作す。
その後、佐賀藩や久留米藩に招聘されアームストロング砲や小銃などの製造に携わる。
慶応元年67歳、佐賀藩にて蒸気船凌風丸を竣工。翌年久留米藩の今井栄等と蒸気船購入のため上海に密航、藩の洋式海軍力の育成に尽くす。同3年、英国外交官アーネスト・サトウと会見。
明治元年、大阪湾にて、明治天皇の艦閲式に佐賀藩電流丸(翁父子製作の汽钁)が旗艦となり、久留米藩千歳丸など6隻がその栄誉を受ける。
明治6年75歳で上京し、麻布大泉寺や芝西久保に工場を設けるが、同8年に新橋南金六町(現在の中央区銀座8町目)に移転し、電信機などの製作所と店舗を設立、情報通信・エレクトロニクスなどの分野で、我国を代表する企業、株式会社東芝の前身となった。
このような、日本の近代科学技術の発展に大きく貢献した翁の業績に対して、後に人々は「東洋のエジソン」と称えた。
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