(福岡県 県民情報広報課)まん延防止等重点措置の解除及び「感染再拡大防止対策期間」の対応について

 3月4日、政府対策本部会議で、3月6日までとなっている「まん延防止等重点措置」について、本県を含む13県を解除することが決定されました。県民及び事業者の皆さまには、これまでのご理解、ご協力に感謝申し上げます。
 しかし、感染が収束したわけではありません。引き続き、社会全体で感染拡大を阻止するため、感染防止対策に努めるとともに、現在、主流のオミクロン株BA.1系統より感染性が高いとされるBA.2系統に対しても十分に備えておく必要があります。
 このことから、本県では、延長された18都道府県の重点措置の期限(3月21日)の2倍となる3月7日(月)から4月7日(木)までの1か月間を「感染再拡大防止対策期間」と位置づけ、感染防止対策の徹底、医療提供体制の強化、ワクチン接種促進に全力で取り組んでまいります。

【県民への要請】

 まず、3月7日(月)から4月7日(木)までの「感染再拡大防止対策期間」における県民の皆さまへのお願いです。第一に、基本的な感染防止対策が重要となるので、ワクチン接種した方も含め、マスクの正しい着用、手指衛生、三密の回避、換気等の感染防止対策の徹底をお願いします。

 ワクチンはオミクロン株にも3回目接種による感染予防効果、発症予防効果、重症予防効果があるといわれています。
 ワクチン接種を希望する方は、市町村や県などが設置している接種会場で、早期の接種に努めてください。3月4日から、県の広域接種センター4カ所目となる博多会場(TKPガーデンシティPREMIUM博多駅前)で接種を開始しています。こちらもぜひご利用ください。

 外出にあたっては、引き続き、ワクチンを接種された方を含め、マスクを着用し、訪問先での手指消毒、検温などを行ってください。目的地の感染状況、利用する施設の感染防止対策をよく確認して行動してください。特に高齢者や基礎疾患のある方、これらの方と日常的に接する人は慎重に行動してください。発熱などの症状がある場合は、外出を避け、医療機関の受診をお願いします。

 まん延防止等重点措置区域との不要不急の往来は極力控えてください。どうしても必要な場合は、PCR等検査で陰性の確認を行ってください。それ以外の地域との県境をまたぐ移動は、三つの密の回避を含め、基本的な感染防止対策の徹底をお願いします。

 本県には、県が定めた40項目をクリアした「感染防止認証店」が約19,500店あります。外食の際は、感染防止認証店など感染防止対策を徹底している店を選んでください。飲食店などでの同一グループの同一テーブルの利用は、4人以内としてください。
 長時間の会食は、気分の高揚、注意力の低下により大声になりやすいため、会食は、個人宅等も含め、2時間以内とし、会話の際は、マスクを着用し、大声を出さないようお願いします。

 花見に伴う宴会など、感染防止対策が徹底されていない路上・公園などにおける集団での飲食は、感染リスクが高まるため、自粛をお願いします。花見は宴会なしで楽しんでください。

 これから催物やイベントも増えてきます。参加しようとするイベントの感染防止対策を事前に確認し、対策が不十分な場合には参加を控えてください。参加する場合は、主催者の指示に従い、入退場時など密集を避けてください。

 県が実施している無料検査について、4月7日(木)まで延長します。ワクチン接種の有無に関わらず、感染リスクが高い環境にあるなど感染不安を感じる無症状の方は、検査を受けるようお願いします。

【飲食店への要請】

 飲食店に対する営業時間の短縮などの要請は、3月6日をもって解除します。飲食店の皆さまには、これまでのご理解、ご協力に心から感謝を申し上げます。
 飲食店においては、引き続き、業種別ガイドラインを遵守し、感染防止対策を徹底してください。特に換気の徹底をお願いします。また、感染防止認証店においては認証基準についても遵守をお願いします。
 同一グループの同一テーブルへの入店案内は、原則4人以内としてください。なお、認証店のうち、ワクチン・検査パッケージ制度登録店は、利用者全員がPCRなどで陰性の確認を行った場合は、5人以上の利用も可能です。利用者の滞在時間が2時間以上とならないよう促すようお願いします。

 感染防止認証を受けていない飲食店を集中的に巡回し、感染防止対策を確認・指導するとともに、認証取得を促していきます。

【事業者への要請】

 事業者の皆さまには、引き続き在宅勤務(テレワーク)、時差出勤、自転車通勤等の人との接触を低減する取組をお願いします。休憩室、更衣室、喫煙室等の居場所の切り替わりに注意し、感染防止対策を徹底してください。

【高齢者施設、学校、保育所等への要請】

 重症化リスクが高い高齢者施設、学校や保育所などについては、2月7日の県対策本部開催時に通知した感染防止対策の徹底を継続してください。

 なお、学校の部活動については、活動内容に応じた感染防止対策を徹底した上で、生徒の安全確保の観点から、必要最小限の日数、時間及び人数での活動とすることとします。

【県の対策】

県では、「高齢者を守るための取組」として、

高齢者施設に勤務している方が、軽症、無症状の場合や要介護者、積極的治療を望まれない方については、施設で療養されることが望ましく、このような方については、通常、施設の嘱託医や協力医療機関等による訪問診療や往診により対応していますが、嘱託医などがいない施設や対応が困難な場合に対応するため、新たな取組みとして、患者が発生した施設からの要請に応じて、医師・看護師を派遣し、往診する体制を整備します。
 また、訪問看護ステーションの看護師が陽性者の健康観察を行い、必要に応じて適切な医療に繋げます。施設内療養を行う施設に対し、施設において必要となる追加的な感染防止対策などの経費として、施設内療養者1名につき最大15万円を助成していますが、対策期間中は、県独自に15万円の追加給付を行い、1名あたり最大30万円の助成を行います。
 施設職員を対象としたPCR検査事業について、対策期間中は、週1回の頻回実施を継続します。その他にも、陽性者が発生した高齢者施設に対し、感染症専門医や感染管理認定看護師派遣による指導・助言を行います。

 「医療のひっ迫回避のための取組」として、引き続き、コロナ病床の確保に努めるとともに、個々の症状に応じて適切な医療が提供できるよう、陽性判明時のトリアージを徹底します。入院治療が必要ない軽症と判断した患者の早期退院宿泊療養施設への入所の促進します。コロナ回復患者の後方支援病院などへの積極的な転院を図っていきます。市町村、医療関係者の協力を得ながら、病床のひっ迫を防いでいきます。

 また、「感染再拡大防止対策期間」の4月7日までは、引き続き、「福岡の避密の旅」観光キャンペーンについては利用を停止します。また、「Go to Eat」キャンペーンについては利用の自粛をお願いします。「Go to Eat」は、テイクアウト、デリバリー利用できるので、御活用ください。

【おわりに】

 社会経済活動と感染再拡大防止の両立に向け、この1ヶ月が勝負どころです。春は春休みや卒業式、人事異動に伴う歓送迎会など人の移動や集まる機会が増える時期です。この期間の感染再拡大(リバウンド)を何としても食い止める必要があります。これまでの県民の皆さま、事業者の皆さまのご協力、医療従事者の皆さま、社会活動を支えていただいている皆さまの努力を無駄にしないためにも、「感染再拡大防止対策期間」は、気を緩めることなく、皆さまと力を合わせて、感染防止対策の徹底を図っていきたいと思います。ご理解とご協力をお願いします。
 最大の対策は、私たち自身にあります。感染防止対策を徹底し、私たち自身がお互いを守るという意識で慎重に行動し、大切な人、かけがえのない命を守りましょう。

 福岡県における新型コロナウイルス感染症の患者の発生状況や県における取組については、「新型コロナウイルス感染症ポータルページ」をご覧ください。