柿狩り体験+パン・ピクニックで 日本の秋をたっぷり満喫DAY

フルーツパラダイス・田主丸の田園風景に秋の訪れを告げるのは、柿畑を彩り始める黄色や橙色の柿の実たち。農家さんたちが収穫作業をスタートする頃、柿狩りシーズンも開幕です! 柿は9月下旬から12月上旬にかけて品種ごとに順を追って旬を迎えるので、訪れる時期によって食味の違う柿を味わえるのも楽しみのひとつ。また11月中旬頃からは、耳納連山の秋景色や柿の葉の紅葉もあわせて堪能できます。ファミリーにもおすすめの、秋の柿狩りピクニック。美味しい自然の恵みを、ありがたくお裾分けいただいちゃいましょう。

探求心溢れる若手農家のこだわり柿(右田果樹園)

柿狩りを楽しむ親子の画像
昭和30年代に始まったという田主丸の柿狩り。現在は8つの観光柿狩り園があり、それぞれこだわりの栽培方法で様々な品種が育てられています。どの園も入場無料で、獲った分だけを量り売りで購入するというスタイル。今回は柿狩り発祥の園と言われる「右田果樹園」で、ファミリーと一緒に柿ハントを体験します!
果樹園にたどり着いての第一声は「かわいい~!」。柿のカタチの看板やオブジェがとってもキュートで、子どもたちだけでなくママのテンションも上がった模様。そんな楽しいおもてなしを手掛けているのは、3代目の右田英嗣さん。「柿狩りを通じて、賑わいやワクワクを提供していきたいんです」と、敷地内に遊具を置いたり、体験型イベントを企画したりするなど、新しい農園のスタイルにチャレンジしている若きパイオニアです。
右田果樹園の外観画像
右田さんの画像
「柿はすべて国産の果物で、まさに日本の秋の味覚。うちの園では有機質肥料を使用し、できるだけ自然に近い形にこだわって栽培しています」と右田さん

右田果樹園では5種類の柿を育てていますが、柿狩りができるのは「早秋(そうしゅう)」(9月中旬~10月中旬)、「太秋(たいしゅう)」(10月上旬~11月上旬)、「富有(ふゆう)」(11月中旬~12月上旬)の3種類。取材時には、大玉で梨のようなサクッと食感が最近注目を集めている高級柿「太秋」が実っているということで、迷わず狙い狩り!

見分けポイントは黒い筋? 熟し具合は…お好みで!

まずは、おいしい柿を見分けるコツを教えていただきましょう。
右田さんが手に取った柿の実をよ~く見てみると、輪のように黒っぽい筋のような模様が入っています。一瞬「キズ?」と思ってしまいますが、実はこれこそ上玉の証。熟し度は色を見て判断しますが、太秋柿はあまり赤く色づかないのが特徴なので、黄色いものでもOKだそう。ほかの品種でも、シャクっとした歯触りが好きか、柔らかい完熟が好きかは人によって違うので、自分の好みで選べば大丈夫とのこと。

条紋が入った柿の画像
この条紋と呼ばれる模様が目印。甘くて食味もいい柿の証です
柿狩りの手元の画像
狩る時は、片手で実を支え、専用の鋏で枝から切り離します
脚立を使って柿狩りをしている画像
高いところに生っている実は、脚立を使ってゲット。枝を折らないように気をつけて
柿をもってポーズをとる姉妹の画像
「上手に採れた!」自分で収穫した柿の美味しさはきっと格別
つい夢中になって、気が付けばカゴの中は柿でいっぱいに。こんなに食べきれるか心配になりますが、気温の低い場所、またはビニール袋に入れて冷蔵庫で保管すれば、1~2週間は持つそうなので安心です。そのままいただくのはもちろん、「クリームチーズと合わせてサンドイッチにしたり、生ハムと一緒に味わうのもおすすめですよ」と右田さん。右田農園のウェブサイトには、サラダやカレー、ピザなど柿を使ったレシピも載っているので、ぜひご参考に。
カット柿と柿ジャムの画像

その場で食べられる「カット柿」(100円)や、オリジナルの「柿ジャム」(600円)も販売

右田果樹園

所在地
久留米市田主丸町地徳3024
電話番号
0943-72-2729
利用可能時間
10時~15時
休み
柿狩り期間中無休
駐車場
有り
関連リンク
右田果樹園

行楽のお供は、人気ベーカリーの幸せパン(シェ・サガラ)

柿狩りで張り切りすぎたせいか、お腹が空いてきちゃいました…。ここで、柿狩り行楽のもうひとつの楽しみ方をご提案! 園にもよりますが、お弁当の持ち込みOKなスポットが多いので、自然の中で柿畑ピクニックなんていかがでしょう。右田農園ではテーブルスペースの利用はもちろん、柿畑や敷地内にシートを広げて自由にランチやおやつを楽しむことができます。

今回お供に選んだのは、田主丸の人気ベーカリー「シェ・サガラ」のブレッドたち。生地からトッピングまですべて自家製で、旬の食材を多く取り入れたアイテムが多いのが特徴です。

シェ・サガラのパンの画像
ピクニックのオシャレ度が一気にアップ。
果樹園でピクニックをする家族の画像
テーブルを移動して柿畑でいただきます。ちなみにペット同伴でも大丈夫
ひとつ口にしたら、もう手が止まらなくなるおいしさで、子どもたちも笑顔いっぱい幸せ気分。景観も体験も、そして味覚も。田主丸の秋の魅力を存分に感じられる柿狩りピクニック、ぜひみなさんも楽しんでみてください。
シェ・サガラの外観画像
JR田主丸駅の近くにある「シェ・サガラ」。ハード系を中心に、デニッシュや菓子パン、焼き菓子など素材の味わいを大切にしたアイテムが並びます。

シェ・サガラ

所在地
久留米市田主丸町益生田873-12
電話番号
0943-73-3680
利用可能時間
10時~17時
休み
火曜日、水曜日
駐車場
有り
関連リンク
シェ・サガラ
田主丸の柿狩りや、各園の詳しい情報についてはコチラから。開園時期も園によって異なるので、事前にチェックして向かいましょう。

旬の農産物や地域限定お土産がずらり(道の駅くるめ)

道の駅くるめの外観画像

せっかくなので、久留米の秋の味覚をさらに物色すべく、国道210号沿いの「道の駅くるめ」へ。地元の新鮮な農産物が並ぶ農産物直売館やレストランなどがあり、最近ではテイクアウトコーナーの「ジャージー牛乳ソフト」が、「道の駅ひんやりスイーツ総選挙2020」でグランプリに輝いたことでも注目を浴びているスポットです。我が家の食材調達目的だけでなく、手作りの加工品をはじめさまざまなお土産も手に入るので、ぜひ立ち寄ってみてください。

現在は新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として、農産物直売館などの時短営業を実施中。また混み合う土曜、日曜日は、状況によって入場制限を行っているので時間には余裕を持って訪れましょう。

農産物直売館の店内画像
野菜だけでなく、果物や切花、畜産品も並ぶ農産物直売館
くるめんべいの画像
おなじみ「福太郎」の「めんべい」に久留米産の甘柿ピューレを加えた「くるめんべい」を発見!ピリッとした辛味の後にやってくる、ほのかな甘みが絶妙です

道の駅くるめ

所在地
久留米市善導寺町木塚221-33
電話番号
0942-47-4111
利用可能時間
9時~17時(農産物直売館)※2020年10月現在。営業時間は施設によって異なる
休み
第3水曜日、12/31~1/3
駐車場
有り
関連リンク
道の駅くるめ

秋の行楽にぴったりの柿狩り満喫プラン、いかがでしたか。持ち帰った太秋柿を冷やして白ワインといただいたらまた格別で、大人の秋の夜長にもぴったり。ほかの品種も手に入れて、いろんな料理で柿の魅力を掘り下げてみるのも楽しそうですね!

※2020年10月27日時点の情報です。掲載されている店舗の情報は、予告なく変更される場合があります。