明治維新の先達 高山彦九郎が眠る遍照院。 この高山彦九郎の墓の脇で、四季の緑豊かなたたずまいを感じさせる純日本式の庭園が、遍照院庭園です。
この庭園は当時奈良国立文化財研究所におられた森 薀(もり おさむ)工学博士の設計によるもので、王朝風のたたずまいを入れてあります。 一石一岩の姿を藤原時代の作庭記の内容や鳥獣戯画に描かれている動物の遊び戯れる様子になぞらえ、中島を配した心字の池にかかる石橋は高山彦九郎にゆかりのある京都三条の橋を模しています。
この庭園内にある茶室は、高山彦九郎の法名「松陰以白居士」に因み「以白庵」と呼ばれ、 一般にも開放しております。