大正11年(1922)に史跡として国の指定を受けた装飾古墳です。
JR久留米駅から徒歩5分ほどの場所に位置する日輪寺境内にあり、副葬品や装飾文様などから5世紀後半から6世紀初頭に造られたと考えられる全長約50mの前方後円墳です。現在残っているのは、後円部の墳丘と玄室の一部です。石室は扁平な安山岩を積み上げて造られたもので、一部は赤で彩色されていて、現在でもわずかながら見ることができます。
玄室内に高さ約50cmの阿蘇凝灰岩で造った石障(せきしょう)があり、鍵手文(かぎのてもん)と同心円文(どうしんえんもん)が交互に線刻されており、特色のある装飾古墳として知られています。日輪寺古墳の他に久留米市には、石障をもつ古墳として藤山甲塚古墳がありますが、この古墳には線刻がありません。