水天宮の奉納神事として長い歴史を持つ西日本最大級の花火大会

　今年で358回という歴史を持つ筑後川花火大会。起源は1650年、久留米藩２代藩主・有馬忠頼公が現在の筑後川河畔に水天宮の社地・社殿を寄進され、その奉祝行事として花火を打ち上げたのが始まりと伝えられています。その後、水天宮神座18人衆に引き継がれ、当番制で花火を作って奉納するようになると競い合うように年々、新しい花火を工夫し、規模も大きくなっていったとか。明治時代に入ると専門の花火師が入り、やがて西日本最大級の花火大会として、久留米の夏の風物詩となりました。曜日に関係なく８月５日に行われるのは、水天宮の奉納神事だから。ということは、花火で盛り上がる前に、まずは水天宮に参拝するのがおすすめ。良い“気”をいただけば、何かいいことがあるかもしれませんよ。
さて、今年は土曜日、花火大会だけでは、もったいない！ぜひ久留米を楽しみましょう。歴史や伝統を感じたり、芸術文化に触れたり、ならではの食文化に出会えたり、久留米が持つ魅力は幅広くて奥深いのが自慢。１日満喫して、素敵な夏の思い出をつくりませんか。

肥前狛犬

水天宮境内にある水神社の前、ちょこんと座る肥前狛犬の愛称は「なで狛犬」。体の悪いところと同じ部位をなでれば、ご利益があるとか。見た目も、なでたくなる愛らしさ♪

安徳天皇の恋物語

御祭神の安徳天皇は壇ノ浦の戦いの後、実は生き延び筑後に来られ、お仕えしていた豪族の姫との恋物語も伝えられています。安徳天皇は椿の花に寄せた歌を詠んで想いを伝え、2人は永遠の愛を育まれたとか。それゆえか水天宮は縁結び・恋愛成就にもご利益があるというウワサ。