●施設
県指定史跡久留米城の本丸内にあり、2階に展示室、1階にレストランがあります。
●展示
江戸時代久留米藩を250年間治めた有馬家や久留米藩ゆかりの歴史資料や美術工芸品を中心に公開しています。第10代藩主有馬頼永(よりとお)・11代藩主頼咸(よりしげ)の甲胄や武具、陣羽織、輿入れした姫君たちの薙刀・雛人形・化粧道具を中心に展示しており、久留米や旧久留米藩主有馬家を知る格好のものとなっています。また、年に4回企画展を行っています。
●久留米城跡
元和7年(1621)、有馬豊氏の久留米入封に始まり、11代頼咸代の廃藩置県まで続いた有馬氏の居城跡で、久留米藩の政治の中心でした。有馬氏以前は小早川(毛利)秀包(ひでかね)の居城、その後、柳川に本城を構えた田中氏の支城でしたが、有馬氏代になり、大規模な改修が行われ、南に向かって伸びる連郭式の城となりました。本丸は天守閣を持たない多聞造りで、要所に櫓が設けられていました。現在は、本丸の石垣と、内堀に当時の面影を残します。明治の廃城後、全ての施設が壊されましたが、後に有馬豊氏などを祭神とした篠山神社が鎮座することとなりました。本丸内には、久留米の歴史を偲ぶ記念碑が多くあり、桜や紅葉の時期など四季折々、市民の憩いの場となっています。